雨で山に行けない週末は、ギアエイドでアウトドア用品をキレイにしよう!〜レインウェアの撥水性を回復させる〜
前回に引き続き、ギアエイドの商品を使ってアウトドア用品をキレイにします!ギアエイドについてのおさらいは、こちらの記事を読んで下さい。
梅雨空で山に行けない週末は、ギアエイドでアウトドア用品をキレイにしよう!〜ダウン製品を洗う〜
今回紹介するのは高機能アウトドアウェア全般に使える洗剤「プロクリーナー(¥1,300+税)」と、撥水性を回復させる撥水剤「ウォッシュインウォーターリペレント(¥1,800+税)」です。さっそく見ていきましょう!
まずは「プロクリーナー」で汚れを落とす!
通常の洗濯で使うのが、このプロクリーナー。漂白剤や柔軟剤を含んでいないアウトドア用品専用の洗剤です。今回洗濯するのはレインウェアですが、ベースレイヤーからフリース、ソフトシェルなど、あらゆる高機能ウェアに使用できます。
プロクリーナーで洗濯できるジャケットの枚数は約20着。市場にあるアウトドア用洗剤と比べると洗濯可能枚数は多いと言えます。コスパの高さも魅力の一つですね。
大きな容器にためた水に、プロクリーナーをキャップで1杯分注ぎます。自宅なら洗濯機を使用するのがおすすめです。
洗剤を水に溶いたら、レインウェアを入れて揉み洗いします(※洗濯の仕方は洗濯表示に記載されている指示に従ってください)。数分揉み洗いしたらキレイな水ですすぎましょう。
「ウォッシュインウォーターリペレント」で撥水性を回復させる!
続いては撥水性を回復させます。使用するのは、ウォッシュインウォーターリペレント。こちらもプロクリーナーと同様に、防水透湿素材からソフトシェルなど、多くの高機能ウェアに使用可能です。
ジャケット1着に使用するウォッシュインウォーターリペレントの量は30ml(キャップ1杯分)。こちらの商品ひとつで約10着ものウェアの撥水性を回復させることができます。他社製品は1着あたりに使う撥水剤の量が多いことがあり、数着しか撥水性を回復できないこともありました。それと比べると、ウォッシュインウォーターリペレントのコスパの高さには目を見張るものがあります。
中からは白い液体が出てきました。ウェアが浸かる程度の水にキャップ1杯分の撥水剤を注いで拡散させます。
水と混ざった撥水剤にレインウェアを浸します。使用方法に記載されている浸け置き時間は約10分。今回は撥水性の回復度合を確認するため、右半身だけを浸けました。
10分経つのを待っている間に、スプレータイプの撥水剤を紹介しましょう。ギアエイドでは2種類の商品をラインナップしています。「デュラブルウォーターリペレント(¥2,000+税)」と「インスタントウォーターリペレント(¥1,600+税)」です。
どちらもウェアやテントなど、多種多様なアウトドア用品に使用可能。さっと吹きかけて自然乾燥させるだけで撥水性を回復、もしくは新たに施すことができます。
ギアエイドが展開する3種類の撥水剤の違いを見ておきましょう。
・浸け置きタイプなので、レインウェアとレインパンツなど、一度に複数の衣類に撥水加工を施したい場合におすすめ
・濃縮タイプなので、他社の撥水剤に比べて約2倍も多くの衣類に撥水加工を施すことができる
・防水透湿性素材だけでなく、コットンやデニムの天然素材にも使用可能
・環境に優しい:シリコン、PFOA、PFOS、ソルベントフリー
・アウトドア用品の外側だけに撥水加工を施すので、内側に防水透湿素材や綿が入っているジャケットや寝袋への使用に最適
・ジャケットの肩や、ズボンのお尻やひざ部分など、擦れて摩耗しやすい箇所に多く吹きかける使い方がおすすめ
・環境に優しい:シリコン、PFOAフリー
・帽子やザック、傘や革のスエードの靴など、洗濯しにくいアイテムに素早く撥水加工を施すのに適している
・環境に優しい:シリコン、CFC、PFOAフリー
デュラブルウォーターリペレントとインスタントウォーターリペレントの違いは他にも、デュラブルウォーターリペレントの方が内容量が多く、特殊なボトルを使っているため、横や下に向けてもスプレーを噴射することができ、最後の一滴まで使い切ることが可能といった特徴があります。
そうこうしているうちに10分が経過しました。さっそく浸け置きしていたレインウェアの撥水性能を確認してみましょう。と、その前に重要なポイントの説明を忘れていました・・・。まず、すすぎは行わないでください。せっかく使用した撥水剤が流れ落ちてしまいます。そして、高温で乾燥させることが撥水性を高めるポイントになります。乾燥機を利用するのがベストですが、使用不可の場合は陰干しした後にタオルを間に挟んでアイロンをかけてあげましょう。高温で乾かすことで表生地の繊維が立ち上がり、撥水性が高まるのです。
ちなみに洗濯前の撥水性はこのような状況。撥水性が低下しているため表生地が水を含んでしまっているのが分かります。このような状態でも内側まで水分が侵入することはないのですが、透湿性は著しく低下してしまいます。
これが洗濯をして撥水剤に浸け置きするとどのように変わるのでしょうか?
洗濯をしただけの左半身にスプレーで水を吹きかけると、表生地が水を弾くようになったのが分かります。これが撥水剤に浸け置きした右半身に水を垂らすと、コロコロと水滴がすべり落ちるではないですか。見事に撥水性が回復しました!
アウトドア用品の洗濯&撥水加工はとても簡単! ギアエイドの商品を使用して、日頃お世話になっているアイテムをキレイに保ち、高機能を維持しながら大切に使い続けましょう!
・GEARAID
プロクリーナー
https://www.star-corp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=100896
ウォッシュインウォーターリペレント
https://www.star-corp.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=100897
山岳ライター吉澤英晃が、アイテムを実際に使ってみてレポートする連載企画。
登山からキャンプギアまで様々なアイテムの使用感や特徴を紹介していきます。(構成・文:吉澤英晃)
【自己紹介】
大学の探検サークルに入部したのことをきっかけに登山を開始。
社会人山岳会に所属し、夏は沢登り、冬は雪稜からバックカントリーまで、一年中山で遊んでいる。
登山用品の営業職を経験した後、現在はフリーライターとして活動中。