菌の繁殖を抑える機能マスク、セイラス「EVO-ARCマスク」を使ってみた
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、すっかり日常の一部になったマスク。世間には使い捨てタイプが流通していますが、繰り返し使え、かつ機能的なマスクがあることをご存知でしょうか。
今回はアメリカのスポーツアクセサリ専門ブランド「セイラス」が開発した「EVO-ARCマスク」を紹介します。
吸着した菌を99%減少
見た目はただの黒いマスクですが、アウトドア用の防水グローブや保温性に優れるバラクラバなどを手掛けてきたセイラスが開発したとあって、「EVO-ARCマスク」は使い捨てマスクと比べて機能面で優れます。
その注目すべき特長は、菌の繁殖を抑える抗菌効果です。
要となるのは、「HEIQ V-BLOCK」という抗ウイルスの処理技術。これにはウイルスを吸着して99%減少させる機能があり、新型コロナウイルスにも効果があります。
また、本体の中央が弧を描くように膨らむ形状をしているので、マスクの生地が口に触れることがなく、呼吸しやすい点も特筆すべき特長。
さらに、伸縮するイヤーバンドは柔らかく、長時間の使用でも耳が痛くなりません。
と、ここまではメーカーの説明通りに商品を紹介してきました。しかし、実際の使用感はどうでしょう。
「EVO-ARCマスク」を使い始めたのは12月の中旬頃。日常生活でほぼ毎日使い続けながら、目視できない抗菌効果以外で感じたことをお届けします。
昨年から使い続けた本音レビュー
まず、いいと思ったのは、洗濯すれば何度でも使える点です。
マスクが必需品になってから、これまで何枚ものマスクを使っては捨ててきました。冷静に考えると、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとはいえ、ゴミが増えるだけで、まったくエコではありません。
その点「EVO-ARCマスク」は綺麗に洗えば繰り返し使用可能。一日の終りに、優しく手洗いしてあげましょう。
素材が化学繊維なので、すぐに乾いてくれる点も嬉しいポイント。特長のひとつである抗菌機能は、約30回洗濯しても効果が持続するそうです。
手洗いによってフィット感が低下することはなく、毎日ぴたっと顔に密着してくれます。しかし中央部分が膨らんでいるので、生地が口にくっつくことはなく、呼吸がしやすいのはメーカーの説明通り。
ただ、ひとつだけ難点を言えば、商品タグがマスクの内側、ちょうど口元付近に縫い付けられているので、これが唇に当たって少しだけストレスを感じます。気になるようなら、ハサミなどでカットした方がいいかもしれません。
とはいえ、何度も使える「EVO-ARCマスク」の良さが損なわれることはなく、一枚持っているだけで重宝することは間違いなし。
エコな機能的マスクを備えよう!
新型コロナウイルスのワクチン接種がついに始まり、数カ月後にはパンデミック以前の日常が戻ってくるかもしれません。しかし、風邪やインフルエンザなどの予防を考えれば、マスクはこれからも欠かせないアイテム。
今後も続くウイルスとの長い付き合いに対して、使い捨てマスクではなく、使い続けられるエコで機能的なマスクを備えてみてはいかがでしょうか。
EVO-ARCマスク
山岳ライター吉澤英晃が、アイテムを実際に使ってみてレポートする連載企画。
登山からキャンプギアまで様々なアイテムの使用感や特徴を紹介していきます。(構成・文:吉澤英晃)
【自己紹介】
大学の探検サークルに入部したのことをきっかけに登山を開始。
社会人山岳会に所属し、夏は沢登り、冬は雪稜からバックカントリーまで、一年中山で遊んでいる。
登山用品の営業職を経験した後、現在はフリーライターとして活動中。