夏のかゆさとおさらばしよう!虫刺されを防ぐベンズのモスキートネット3種類
夏になると気になるのが虫刺され。あのかゆさが好きな人はいないでしょう。刺された患部がかゆいだけならまだしも、2014年には蚊に刺されたことでデング熱を発症した患者も国内で確認されているので、注意が必要です。
虫から身を護るためには、肌を露出しないことに加えて、虫よけスプレーなどを使用する方法がありますが、モスキートネットを使うことも効果的。
今回はスター商事が扱っているベンズのモスキートネット、「インビジネット(¥1,500+別)」、「ウルトラネット」(¥1,700+別)」、「インビジネット バグジャケット(¥3,900+税)」の3種類を紹介します!
収納サイズだけを見ると、ウルトラネットとインビジネットの違いはまったく分かりません。大きさはほぼ同じで、どちらも手の平におさまるコンパクトサイズです。
特徴を確かめるために、早速使用してみましょう。
インビジネットは首元をストラップで絞るタイプで、メッシュの穴の大きさは1.0mm。見た目だけでは一般的なモスキートネットとなんら変わりがありませんが、頭部を一周するようにゴムが縫い付けられているため、頭にぴったりとフィットしてずれることがありません。これは嬉しい特徴です。
これがウルトラネットになると、頭部にゴムが縫い付けられている特徴は同じなのですが、脇下で止めるタイプになり、穴の大きさは0.5mmとより小さくなります。メッシュの穴が小さい分、視界が暗くなるのは否めなせんが、より小さな虫の侵入も防いでくれます。
さらに、その特殊な装着方法により、胸元まで完全に防御できる点が特筆すべきメリットでしょう。インビジネットのようなストラップを絞るタイプは、注意していても首元に隙間ができてしまい、そこから虫が侵入することが多々ありました。また、胸元は覆うことができないので、暑い夏にジップネックシャツを着用してファスナーを開けているときなどは、首の周りを刺されることがあったのです。しかし、ウルトラネットならそんな悩みも解決できます。
さらに特殊なモスキートネットが、インビジネット バグジャケットです。こちらの商品はその名の通り、ジャケットタイプの防虫ネット。頭から被り、手の先端から腰下までを覆います。
バックパックとの干渉によるダメージに備えて、肩と腰にはナイロン生地を使用。手はミトンタイプの手袋状になっているので、取り外せば指を使う細かな作業を行うことができます。さらにユニークな特徴を持っているのが顔の部分。ファスナーを開けることで食べ物や飲み物を摂取できるように工夫されているのです。
日本国内でインビジネット バグジャケットが活躍するシーンを考えたのですが、正直、登山やハイキングでの出番は滅多になさそう・・・。しかし、畑仕事やガーデニングを楽しむ方にはおすすめかもしれません。インビジネット バグジャケットを着用していれば腕を露出しても虫に刺される心配がなくなるので、半袖を着用することが可能になります。メッシュの素材はしっかりと風が抜けるので、これは蒸し暑い夏場の作業時にぴったりではないでしょうか。
夏は沢登りを楽しむ私にとって、モスキートネットは必需品。今までに様々なメーカーの商品を試したなかでも、ベンズが展開するモスキートネットはなかなか優秀だと思いました。特にゴムで頭にぴったりフィットする点と、ウルトラネットの胸元まで覆う特徴は、欲しいけどなかった機能なのです。
モスキートネットは沢登りのシーンに限らず、虫が発生する低山ハイキングやトレッキング、もちろん畑仕事やガーデンニングなどで重宝すること間違いなし! 虫刺され対策にひとつ持っているといいでしょう。
山岳ライター吉澤英晃が、アイテムを実際に使ってみてレポートする連載企画。
登山からキャンプギアまで様々なアイテムの使用感や特徴を紹介していきます。(構成・文:吉澤英晃)
【自己紹介】
大学の探検サークルに入部したのことをきっかけに登山を開始。
社会人山岳会に所属し、夏は沢登り、冬は雪稜からバックカントリーまで、一年中山で遊んでいる。
登山用品の営業職を経験した後、現在はフリーライターとして活動中。