宙に浮くフライパンでBBQを楽しもう! ペトロマックス「ハンギングファイヤーボウル」
空前のキャンプブームで、いま売れに売れている焚き火台。そんな焚き火台で料理も楽しめたら、まさに一石二鳥、とても便利だと思いませんか?
でも、調理可能な焚き火台ではなく、たとえばフュアハンドの「タイロピット」のような、焼き網などが付属しない観賞用の焚き火台を好んで持っている方も多いはず。そこで役立つアイテムが、ペトロマックスからリリースされている「ハンギングファイヤーボウル fs 56 」です。
これは言わば、宙に浮くフライパン。どんな焚き火台でも、焚き火の炎を利用してBBQなどを楽しめるというスグレモノです。
ハンギングファイヤーボウルの使用には、おなじくペトロマックスから発売されている「クッキングトライポッド D1」が欠かせません。セットで購入することをオススメします。
組み立てはとても簡単。まずクッキングトライポッドの足を伸ばし、焚き火台を中心に三角形になるように広げてから、地面に末端を刺して固定します。ハンギングファーヤ−ボウルには本体の中央に、先端が輪になった金属の棒をねじ込んで取り付けましょう。
準備が整ったら、クッキングトライポッドのチェーンにハンギングファイヤーボウルを吊るして完成です。焚き火台との距離は、ハンギングファイヤーボウルを吊るす高さで調整します。
ハンギングファイヤーボウルに油を引いて、温まった頃合いに食材をのせれば、ジューッと美味しそうな音が聞こえてきました。ハンギングファイヤーボウルの直径は56cmもあるので、仲間や家族とのキャンプシーンで、大量の食材を一度に調理することが可能です。
さらに実際に使ってみていいなと感じたポイントは、プレートの中央が凹むボウル形状をしているので、余分な油が中央に向かって流れるところ。おかげで脂が多いお肉もヘルシーに焼き上がりました。
ただし、この形状にはデメリットもあって、目玉焼きなど液体に近い食材の調理には向きません。生卵を落とすと、案の定、中央に流れてしまいました。
本体が左右に揺れるので、箸やトングで炒め続ける焼きそばなどの調理も苦手そうです。
ただし、お肉や魚介や野菜といった、形がしっかりしている食材を焼く分には問題なし。隅々まで火が通り、美味しくいただくことができました。今回は一緒にパンとウインナーを焼いてホットドッグも作ってみたのですが、バンズとパテを用意すれば、自家製ハンバーガーなども楽しめそうです。
ちなみにペトロマックスからは、同じく中央が凹んだプレートに3本の足を取り付けて使用する「ファイヤーボウル」という商品もリリースされています。ハンギングファイヤーボウルと直径が同じfs56サイズ(直径56cm)なら、タイロピットの上にセットして使えそうです。
でも、実際に試してみると、タイロピットの本体にファイヤーボウルの足が干渉してしまい、地面に設置できませんでした。やはりタイロピットには、ハンギングファイヤーボウルがぴったりです!
ハンギングファイヤーボウルはタイロピットだけでなく、他メーカーの焚き火台とも相性抜群。一風変わった見た目で、キャンプ場で目立つことも間違いなしです!
焚き火が恋しくなる冬キャンプにもオススメですし、もちろん夏キャンプにも最適! ハンギングファイヤーボウルをキャンプに取り入れて、焚き火を使った楽しみの幅を広げてみてはいかがでしょう。
山岳ライター吉澤英晃が、アイテムを実際に使ってみてレポートする連載企画。
登山からキャンプギアまで様々なアイテムの使用感や特徴を紹介していきます。(構成・文:吉澤英晃)
【自己紹介】
大学の探検サークルに入部したのことをきっかけに登山を開始。
社会人山岳会に所属し、夏は沢登り、冬は雪稜からバックカントリーまで、一年中山で遊んでいる。
登山用品の営業職を経験した後、現在はフリーライターとして活動中。